アウディQ3は、ドイツの高級車メーカーであるアウディが手掛けるコンパクトSUVです。
洗練されたスタイリングと卓越した走行性能から、アウディファンはもちろん、子育て世代からも支持を集めている大人気モデルです。
本記事では、そのアウディQ3に実際に乗っている人々の共通点や特徴、さらには車種選びのポイントについて詳細に解説します。
エンジンの選択から維持費、好みの年齢層に至るまで、多角的な視点からアウディQ3オーナー像を分析しています。
- アウディQ3のグレードと価格帯の特徴がわかる
- アウディQ3のメリットとデメリットがわかる
- アウディに乗る人の年収層と特徴がわかる
- アウディQ3の運転のしやすさがわかる
アウディQ3に乗る人=高所得者層に人気コンパクトSUV
- ダサいと言われることも
- ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりうるさい
- アウディの年齢層は低め ベンツとは違う
- スポーツバックは女性に人気
- スポーツバックのエンジンは物足りない
- スポーツバックには欠点がある
- 子育て世代に人気のコンパクトSUV
- 運転しにくいのか?
アウディQ3は、ドイツの高級車メーカーであるアウディが販売しているコンパクトSUVです。
ダサいと言われることも
アウディQ3は、洗練されたデザインが特徴的な高級車ですが、車高が高いSUVタイプゆえに、ダサいと言われることもあるようです。
しかし、実際には走行性能が高く、インテリアも高品質で気品があるため、ダサさを感じさせない仕上がりになっています。
むしろ、個性的で洗練された印象を与えてくれるクルマといえます。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりうるさい
アウディQ3には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2つの選択肢がありますが、ディーゼルエンジンの方がエンジン音がうるさく感じられる傾向にあると言われています。
ディーゼルエンジンの特徴
四輪駆動システムのquattroを組み合わせることで、悪路でも卓越した走破性能を発揮します。
一方で、ディーゼル特有の調子の悪いエンジン音は避けられず、アイドリング時には振動も感じられるため、静粛性重視のユーザーには不評かもしれません。
ガソリンエンジンの特徴
もっとも、スポーティな加速感は期待できず、出力面ではディーゼルに及ばないのが短所です。
以上のように、アウディQ3のエンジン選びでは、パワーを重視するか静粛性を重視するかで最適な選択肢が異なってきます。
アウディの年齢層は低め ベンツとは違う
アウディとメルセデス・ベンツの購入層の年齢分布を比較すると以下のようになります。
アウディの方が全体的に低年齢層に支持されていることが一目でわかります。
年齢層 | アウディ | メルセデス |
---|---|---|
20代 | 10% | 5% |
30代前半 | 18% | 10% |
30代後半 | 25% | 15% |
40代前半 | 20% | 20% |
40代後半 | 15% | 25% |
50代 | 10% | 30% |
60代以上 | 2% | 15% |
この違いは、アウディがスポーティな洗練されたデザインで中堅層の成功者にアピールしているのに対し、メルセデスは伝統的な高級志向で中高年のセグメントを獲得していることが背景にあると考えられます。
アウディの場合、無駄のないシャープなスタイリングが相対的に若い世代の支持を集めている証左といえるでしょう。
このデータから、アウディがメルセデスとは異なる若年層のニーズを取り込んでいることがうかがえます。
スポーツバックは女性に人気
アウディQ3には、SUVのほかにスポーツバックと呼ばれる低いルーフが特徴的なモデルがあります。
また、高い走行性能を備えるスポーツバックは、女性ドライバーのアクティブなライフスタイルに合致していると言えるでしょう。
スポーツバックのエンジンは物足りない
スポーティな外観に反し、実用域での加速感は乏しく、アクセルレスポンスも鈍感が否めません。
パワフルな走りを求めるのであれば、35TFSI quattro(230ps/350Nm)等の上位グレードを選択することを推奨します。
スポーツバックには欠点がある
アウディQ3スポーツバックには、スタイリッシュな外観だけでなく、実用面での欠点もあると指摘されています。
特に狭い後席空間や小さなトランク容量が日常使いに難があるとの声があるほか、サスペンション設定が硬めで乗り心地を優先した設定とは言い難い面も欠点です。
購入前には試乗を通じてこれらの点を確認する必要があるといえます。
狭い後席空間
Q3スポーツバックの後席空間は、クラス平均と比較して狭い傾向にあります。
特にレッグルームは成人男性1名程度しか快適に乗車できません。後席に大人2名が並んで長時間移動する場合は疲労感が否めないでしょう。
小さなトランク容量
トランク容量は530Lと定評のあるQ3よりも110Lほど少ない420Lです。
日用品の積載量が制限されるため、長距離ドライブ時のゆとりは十分ではありません。
硬めのサスペンション
サスペンションは硬めにセットアップされているため、道路の衝撃をそのまま座席に伝えてしまう傾向があります。
長時間の高速道路走行時には疲労感が蓄積しやすい点に留意が必要です。
子育て世代に人気のコンパクトSUV
アウディQ3は、DINKs層のみならず子育て世帯にも支持されるSUVとなっています。
その理由としては、まずコンパクトなボディサイズが挙げられます。
車幅が狭く、車高が高いために乳幼児の乗せ降ろしがしやすく、子育てに適しています。
また、チャイルドシートの装着がしやすい点や、走行安定性能に優れることで安全面が高い評価を得ていることが考えられます。
快適な車内空間と十分な収納力も、家族とのドライブに適している理由の1つといえるでしょう。
加えて、しっかりとした走行性能を備えることで、家族旅行時の安全性も高いというメリットがあるため、子育て世代を中心にQ3人気が高いのです。
運転しにくいのか?
アウディQ3の操縦性は高く評価されており、女性や運転が不得意な方でも扱いやすいクルマだと言われています。
背の高いSUVであるにも関わらず、最小回転半径が小さく、車幅ーもコンパクトなため、駐車場入れやUターンなどが苦になりにくいのが特徴です。
また、パワフルなエンジンと4輪駆動を組み合わせた安定した走行性能も、手放しでQ3を運転できる要因といえるでしょう。
アウディQ3の操縦性能には定評があり、初心者でも扱いやすいとされていますが、一方で以下のような運転時の注意点があることも事実です。
- パワフルなエンジン特性から、アクセル操作の反応には慣れが必要
- 車幅が狭く取り回しはしやすい反面、高速安定性に難がある
- 低重心設計の反面、クセのある挙動をする可能性も
- 視野確保のため、正しいシート位置調整が不可欠
アウディQ3に乗る人の特徴や年収 好みのタイプ
- アウディオーナーの平均的な年収層
- メリットとデメリット:ユーザーの声
- 都会の女性に人気のある車
- 購入層は30~40代が多い
- 価格帯とグレードの種類
- 維持費の目安 税金や保険料など
- 乗る人の共通点 好みのタイプ
アウディは高級車と言えるブランドではあるものの、その購入層には年収だけでなく、共通の嗜好やライフスタイルの特徴が見て取れます。
アウディQ3ファンには、クルマへのこだわりといった同じ価値観を持つ層が多いのが興味深いところです。
アウディオーナーの平均的な年収層
アウディ各車種の購入層の平均年収は以下の通りです(単身世帯ベース)。
- A1: 年収500万円程度
- A3: 年収600万円程度
- A4: 年収800万円程度
- A6: 年収1200万円程度
- A8: 年収1800万円程度
また、アウディ全体のオーナーの年収分布は次のようになっています。
- 500万円未満: 10%
- 500万円~800万円: 20%
- 800万円~1200万円: 35%
- 1200万円~1500万円: 25%
- 1500万円以上: 10%
中央値はおよそ900万円となっており、アウディオーナーの半数は年収800万円以上の高所得者層であることが分かります。
アウディのオーナー層を支えているのは、高所得者を中心とした年収800万円以上の層です。
特にフラッグシップモデルのA8クラスの購入層に限れば、そのほとんどが年収1500万円以上の富裕層と言えます。
一方でエントリーモデルのA1やA3クラスにおいても、年収500万円程度からの層の支持があることがうかがえます。
アウディ全体で見ると、オーナーの年収分布は、500万円未満が10%、500万~800万円20%、800万~1200万円35%、1200万~1500万円25%、1500万円以上10%となっており、年収800万円以上が約7割を占めている計算になります。
中央値も900万円程度と高く、アウディは高所得者層の支持を中心に成り立っているブランドであることがわかります。
各車種別に見ても、A1が500万円程度、A3が600万円程度、A4が800万円程度、A6が1200万円程度、A8が1800万円程度と、車種別の平均年収には差が現れています。
上級車種ほど所得層も高く、アウディのブランド価値が年収と連動している実態が見て取れます。
ただしA1、A3クラスにも一定の支持基盤があることから、高級車メーカーでありながら、ある程度のボリュームゾーンも獲得している構図がうかがえます。
メリットとデメリット:ユーザーの声
アウディQ3について、実際のユーザーからは「デザインが魅力的」「走行安定性が高い」といった評価が見られる一方、「エンジン音がうるさい」「後席空間が狭い」などの指摘もあり、メリットとデメリットが混在しているといえます。
良いクルマではあるものの、欠点も存在することを知った上で、自分の要望に合った選択をすることが大切です。
メリット
- 洗練されたデザインで所有欲を満たす
- セダンをベースにした高い走行安定性
- 4輪駆動は悪路でも安心感がある
- 1.5Lターボエンジンのパワーと静粛性が高い
デメリット
- ディーゼルエンジンのエンジン音が気になる
- 後席スペースが狭く長距離ドライブでは違和感
- サスペンションが硬めで乗り心地は悪い
- 前方視界確保が難しく注意が必要
自分のニーズに合った面を重視して総合的に判断する必要がありそうです。
都会の女性に人気のある車
アウディQ3は、ファッションに敏感な都会の女性から支持される人気車種であると言えます。
その背景には、洗練されたスタイリングが女性の美意識に合致していることや、コンパクトなサイズ感で機動力が高く、ショッピングにも日常利用しやすいことが挙げられます。
また、高級車であることから、所有欲を満たす効果もあるのではないでしょうか。
購入層は30~40代が多い
アウディQ3の主な購入層は30~40代とされています。若い世代が多いのは、定評のあるアウディブランドと合理的な価格設定がマッチした結果だと考えられます。
また育児中の世代が多いことから、子育てに適した機能面の良さも人気獲得に一役買っていると言えるでしょう。
アウディが照準を定める若い成功層に刺さっている証左といえます。
価格帯とグレードの種類
アウディQ3には、35TFSI、35TFSI quattro、40TFSI quattroの3つのグレードがラインナップされています。
アウディQ3のグレード別の主なカタログスペック表は以下の通りです。
グレード | 35TFSI | 35TFSI quattro | 40TFSI quattro |
---|---|---|---|
エンジン | 1.5L直4ターボ | 1.5L直4ターボ | 2.0L直4ターボ |
最高出力 | 150ps | 150ps | 190ps |
駆動方式 | FF | 4WD | 4WD |
価格(円) | 452万8000円~ | 581万円~ | 658万円~ |
35TFSIのカタログスペック
基本グレードの35TFSIは、1.5L直4ガソリンターボエンジン(150ps)をフロントに搭載したFFモデルで、価格は452万8000円からとなっています。
燃費も実走行14.2km/Lとメーカー計測値15.1km/Lに迫る経済性を実現。コストパフォーマンスの高さがウリです。
35TFSI quattroのカタログスペック
中間グレードの35TFSI quattroは、同じ1.5L ガソリンターボエンジンを4輪駆動のquattroシステムに組み合わせたモデル。
581万円からとやや高価ですが、雪道などの悪路での安定性が高いのが特徴。またトランスミッションにはSトロニックが採用され、スポーティな走りも楽しめます。
40TFSI quattroのカタログスペック
トップグレードの40TFSI quattroは、2.0Lガソリンターボエンジン(190ps)とquattroを組み合わせ、ABSやEBD、ESCなどの走行安全装備をフルに備えたハイスペックモデル。
658万円からと高価ですが、パフォーマンスと安全性能が極めて高く、アウディらしい高級感とスポーティさを兼ね備えています。
維持費の目安 税金や保険料など
アウディQ3の維持費を詳細に見ていきましょう。
まず自動車税は排気量によって異なり、1.5Lの35TFSIで年間5万2000円、2.0Lの40TFSI quattroで年間6万8000円が目安です。
任意保険料は運転者の年齢・事故歴で変わりますが、29歳男性の場合、S社の保険を用いると年額約42,000円で加入可能です。
定期的なメンテナンス費用は、半年に1回の定期点検を想定すると、点検費用が1回約3万5000円、消耗品交換費用が1回1万5000円程度で、年間合計約20万円が目安となります。
また、自賠責保険料は約15,000円/年、自動車税は約6万円/年となるため、この他に燃料費などを含めると、年間運用コストは概ね50万円前後と見積もるのが現実的でしょう。
ドイツ車のイメージとは異なり、決して維持費のかからないクルマではありませんが、コンパクトカークラスと大きな差はないといえるでしょう。
費目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1.5L) | 年間5万2000円 |
自動車税(2.0L) | 年間6万8000円 |
任意保険料 | 年間約42,000円 |
定期点検費用(半年に1回) | 1回約3万5000円 |
消耗品交換費用(半年に1回) | 1回1万5000円 |
年間メンテナンス費用 | 約20万円 |
自賠責保険料 | 約15,000円/年 |
自動車税 | 約6万円/年 |
年間運用コスト(概算) | 約50万円 |
乗る人の共通点は?好みのタイプ
アウディのファンに共通するのは、クルマへの造詣が深く、性能面を重視する傾向にあることです。
そのため、スポーティなドライビングを楽しむタイプが多数を占めているほか、エンジン音などにも敏感な人がアウディを選好するケースが多いのが特徴的です。
高級車ブランドの枠を超えて、クルマ自体への愛好家がアウディを支持していると言えるでしょう。
まとめ:アウディQ3に乗る人について
- アウディQ3はコンパクトSUVとして人気高い
- 富裕層はもちろん子育て世代にも人気である
- デザイン性と走行性能がアウディQ3の魅力である
- ディーゼルエンジンはガソリンエンジンより音がうるさい
- アウディはメルセデスに比べて年齢層が低い
- Q3スポーツバックは女性ユーザーに人気が高い
- Q3スポーツバックは加速感が物足りない面がある
- Q3スポーツバックには実用面の欠点もある
- アウディに乗る人は年収800万円以上が多数を占める
- アウディQ3のメリットとデメリットはバランスしている
- アウディQ3の操縦性は高く扱いやすい