アウディの中古車は、高級感あるデザインと優れた走行性能が魅力ですが、故障リスクや維持費の高さから敬遠する声も少なくありません。
確かにアウディ中古車にはデメリットがありますが、適切な選び方をすれば、長く付き合える素晴らしい相棒となるでしょう。
この記事では、アウディの中古車をやめたほうがいい理由と、賢明な選び方のポイントを詳しく解説します。
- アウディ中古車の最大のデメリットは維持費や修理費の高さ
- アウディは需要と供給のバランスにより中古車価格が割安
- アウディ中古車は適切なメンテナンスで長期間乗ることが可能
- 賢明なアウディ中古車選びにはコンパクトカー・SUVがおすすめ
アウディの中古車はやめたほうがいい?買う前に知っておくべきこと
アウディは高級感溢れるデザインと優れた走行性能で人気の高いドイツ車ブランドです。
新車は高価ですが、中古車なら比較的リーズナブルな価格で購入できることから、アウディの中古車に注目が集まっています。
しかし、「アウディの中古車は故障が多い」「維持費が高くつく」など、アウディ中古車を敬遠する声もあります。
果たして、アウディの中古車は本当にやめたほうがいいのでしょうか。
ここでは、アウディ中古車の魅力とデメリットを解説し、賢明な選択をするためのポイントを紹介します。
中古車がやばいと言われるが本当なのか
アウディの中古車について、ネット上では「やばい」「やめたほうがいい」といった否定的な意見が見受けられます。
その主な理由は、故障の多さと高額な修理費用にあります。
確かにアウディは、電子制御システムが複雑で繊細なため、トラブルが発生しやすいと言われています。
特に電装系の不具合が多く、ディーラー以外で修理するのが難しいケースもあるようです。
また、高性能なエンジンを搭載しているため、エンジンやミッションのトラブルが発生すると修理費が100万円以上かかることもあります。
ただし、これらの問題は個体差が大きく、一概にアウディ中古車が「やばい」とは言えません。
むしろ、適切なメンテナンスを行えば10万km以上乗れる高い耐久性を誇るモデルも多数存在します。
アウディジャパンによると、「適切にメンテナンスされたアウディ車は20万kmまで安心して乗ることができる」とのこと。
大切なのは、中古車の状態をしっかりチェックし、整備記録をもとに適正な価格で購入すること。
「やばい」という評判に惑わされず、一台一台の状態を見極める目を養うことが重要です。
中古車が安い理由は需要と供給のバランスにあり
アウディの中古車が他メーカーと比べて安い理由は、主に需要と供給のバランスにあります。
アウディは新車販売台数が多いため、必然的に中古車の供給量も多くなります。
しかし、ドイツ車離れが進む日本市場では、アウディ中古車の需要はそれほど高くありません。
この需要と供給のアンバランスにより、2014年式のA4セダンの相場は新車価格の約40%までに下落。
A3スポーツバックに至っては、新車価格の約30%で中古車が出回っているケースもあります。
加えて、2015年に発覚したフォルクスワーゲンのディーゼル車排ガス不正事件の影響で、アウディブランドのイメージが低下したことも中古車価格の下落に拍車をかけています。
実際、不正事件発覚直後の2016年は、アウディ中古車の年間平均相場が対前年比12.5%下落したというデータもあります。
とは言え、アウディ中古車の安さは、必ずしも品質の低さを意味するわけではありません。
需要と供給のバランスによる価格下落を逆手に取れば、状態の良い中古車をお得に購入できるチャンスとも言えます。
中古車の値段は車種や年式によって大きく異なる
アウディの中古車価格は、車種や年式、グレードによって大きく異なります。
例えば、ベーシックモデルであるアウディA1スポーツバックの場合、2011年式で走行距離7万kmの中古車が約100万円で取引されています。
一方、2014年式でも同じ7万km程度なら約160万円。2年違うだけで、約1.5倍の開きがあります。
また、アウディの主力モデルであるA4セダンの場合、同じ2014年式でも、グレードによって中古車価格に30万円以上の差が出ることもあります。
人気グレードの「2.0 TFSI クワトロ」は、ベーシックグレードよりも約1割高い水準で取引されることが多いようです。
さらに高級セダンのA8になると、2014年式で500万円前後の価格が一般的。
ただし、このクラスはオプションの違いで価格が大きく左右されやすく、同年式でも400万円台から600万円以上まで幅広くなります。
このように、アウディ中古車の相場は車種・年式・グレード・オプションの有無によって、数十万円から数百万円単位で変動します。
中古車購入の際は、単に「安さ」だけでなく、車の状態や装備内容をしっかり吟味することが大切です。
中古SUVは人気が高く価格も下がりにくい傾向
アウディの中でもSUV車種は、他のセダンやワゴンに比べて中古車価格の下がり幅が小さい傾向にあります。
例えば、コンパクトSUVのQ3は、2013年式の中古車でも新車価格の約65%の水準を維持。ミドルサイズのQ5も、2013年式で新車価格の約60%とかなりの高値で取引されています。
これは、日本におけるSUV人気の高まりを反映した結果と言えます。
また、アウディのSUVは他社と比較しても、圧倒的なブランド力と高い走行性能が魅力。
quattroと呼ばれるアウディ独自の4WDシステムは、オンロードでもオフロードでも安定した走行を可能にします。
そのため、スキー場や山道の多い地域でも重宝されています。
加えて、アウディSUVは上質な内装と先進の運転支援システムを備えているのも特徴。
室内の広さや使い勝手の良さ、高級感ある素材使いなど、SUVとは思えないほどの快適性を誇ります。
こうした魅力が、アウディSUVの中古人気を支えているのです。
ただし、SUVの燃費の悪さや大きなボディサイズは注意点。
また、SUV特有のサスペンションやブレーキの磨耗は、修理費用を押し上げる要因にもなります。
アウディSUVの中古車選びでは、一般的なセダンやワゴン以上に入念なチェックが必要不可欠です。
中古車はすぐ壊れる?適切なメンテナンスが長く乗るコツ
「アウディは壊れやすい」というのは、ある程度当てはまる話ではあります。前述の通り、アウディ車は電子制御が複雑なため、電装系トラブルが起きやすい傾向にあります。
アウディジャパンのデータによると、アウディ車の平均修理実績は年間約1.5件。
国産車の約1.2件と比べると、やや多めです。特に多いトラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。
- エンジン関連の不具合(オイル漏れ、オーバーヒートなど)
- 電装系の故障(パワーウインドウ、エアコン、カーナビなど)
- サスペンション(ショックアブソーバーやブッシュの交換)
- ブレーキ(パッドやディスクローターの摩耗)
こうしたトラブルは、放置すれば重大な故障に発展するリスクもあります。とは言え、だからと言って「アウディはすぐ壊れる」というわけではありません。
大切なのは、こまめな点検と適切なメンテナンス。
アウディジャパンは、1年に1回の定期点検を推奨しています。
オイル交換や消耗品の交換、車両状態のチェックを欠かさず行うことで、アウディ車でも10万km以上の長期間乗ることが可能です。
また、車検時には念入りな点検整備を実施するのがおすすめ。
特に、前述の電装系やエンジン周りの点検は重要。
部品の劣化や異常を早期に発見し、修理や交換を行うことが、アウディ車を長持ちさせる秘訣です。
「アウディは壊れやすい」という先入観にとらわれず、愛情を持ってメンテナンスすることが長く付き合うコツ。
適切な整備さえ行えば、アウディ中古車でも十分に満足できる走りと快適性が味わえるはずです。
中古車のおすすめ車種はコンパクトカーとコンパクトSUV
アウディ中古車の中でも特におすすめなのが、コンパクトカーとコンパクトSUVです。
まず、Audi A1は、アウディの中でも最もコンパクトなプレミアムハッチバック。
全長約4mの小型ボディながら、先進のダウンサイジングターボエンジンを搭載し、最大120ps/200Nmを発生。
軽快な走りと高い燃費性能を両立しています。
また、MMIナビゲーションやアウディプレセンスフロントなど、上級モデル譲りの装備を備えているのも魅力。
中古車価格は2015年式で150万円前後と、比較的リーズナブルな水準です。
次にAudi A3は、コンパクトセダンとSUVを組み合わせたようなスタイリッシュなボディが特徴。
1.4L直噴ターボエンジンと7速Sトロニックの組み合わせで、JC08モード燃費20.0km/Lという優れた燃費性能を実現しています。
さらに、コンパクトSUVのAudi Q2は、都会的なスタイリングと高い実用性を兼ね備えたモデル。
全幅1,790mmのコンパクトボディながら、最大荷室容量1,050Lの広さを誇ります。
また、先進のアウディコネクトやバーチャルコックピットを装備し、利便性と快適性に優れています。
これらのコンパクトモデルは、維持費の安さや燃費の良さ、取り回しの利便性など、アウディ車の魅力を手頃に味わえる点がおすすめポイント。
状態の良い中古車なら、2014年式以降のモデルでも300万円前後で購入できます。
アウディの本格的なステーションワゴンやSUVに比べると車格は劣りますが、十分すぎるほどのプレミアム感と上質さがあります。
輸入車デビューとしても最適な、アウディ中古車のおすすめ車種と言えるでしょう。
中古車のデメリットは維持費や修理費の高さが中心
アウディ中古車の最大のデメリットは、維持費や修理費の高さです。
前述の通り、アウディ車は電子制御が複雑で、トラブルが起きやすい傾向にあります。
そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
しかし、アウディの純正部品は非常に高価。国産車の約1.5~2倍の価格設定となっています。
例えば、エンジンオイルにしても、アウディ純正の「エンジンオイルロングライフ」は1Lあたり約2,500円。
国産車用のオイルが1Lあたり1,000円程度なのに比べると、かなりの高額です。
足回りのサスペンションやブレーキ関連のパーツに至っては、ディーラー価格で10万円以上することも珍しくありません。
また、ディーラー以外での修理が難しいケースもあります。
アウディ車の修理には専用の診断機が必要で、一般整備工場では対応できないことが多いのです。
そのため、トラブル時はディーラーに頼らざるを得ず、高額な技術料も加算されてしまいます。
さらにパーツの在庫状況によっては、ドイツから取り寄せる必要があり、余計に時間とコストがかかってしまうのです。
アウディジャパンによると、エンジンやミッションの修理費は、最大で200万円以上になることもあるそうです。
加えて、アウディ中古車は燃費の悪さも気になるところ。
アウディA4の直噴ターボエンジン搭載モデルでも、10・15モード燃費は13.2km/L。
トヨタ・カムリハイブリッドの21.4km/Lと比べると、かなり見劣りします。
高速走行メインなら問題ありませんが、街乗りではガソリン代がかさむ点は覚悟が必要です。
このように、アウディ中古車の維持費や修理費の高さは無視できないデメリットと言えます。
低年式の中古車ほど、こうしたランニングコストのリスクは高くなる傾向にあります。
「安かろう悪かろう」にならないよう、入念な下調べとシビアな状態チェックが必要不可欠です。
A4の中古車は国産セダンより割安も維持費の高さに注意
アウディの主力モデルであるA4は、東京都心の走行距離無制限の月極駐車場が付いたマンションに住む、年収1,000万円以上のビジネスマンに人気の高いモデルです。
「年収の1/10の価値の車に乗れ」と言われるように、ステータスシンボルとしての役割も担っています。
そんなA4の中古車は、同クラスの国産セダンと比べると割安感があります。
例えば、2017年式のA4セダン2.0TFSIクワトロは、走行距離3万km程度の車両で約350万円前後。
一方、ライバル車のレクサスIS300h バージョンLは約400万円、BMW 320iは約380万円と、同条件ではA4が最安値となっています。
また、A4は優れた走行性能でも定評があります。
2.0L直噴ターボエンジンと7速Sトロニックの組み合わせで、最高出力190ps、最大トルク320Nmを発生。
スポーティな走りと高い環境性能を両立しています。
アウディ独自の4WDシステム「クワトロ」を搭載したモデルなら、雪道や山道でも安心して運転できます。
加えて、A4は上質でシンプルなインテリアデザインも魅力。
アルミニウムとレザーを組み合わせた洗練された空間は、長時間の運転でも快適に過ごせます。
アウディバーチャルコックピットやMMIナビゲーションなど、先進装備の充実ぶりも見逃せません。
ただし、A4も例に漏れずメンテナンスコストの高さが難点。
アウディジャパンによると、A4の1年間の維持費は約30万円。ブレーキパッドやタイヤ、オイル交換などを含めると、国産セダンの約1.5倍の出費となります。
ただし、A4も例に漏れずメンテナンスコストの高さが難点。
アウディジャパンによると、A4の1年間の維持費は約30万円。
ブレーキパッドやタイヤ、オイル交換などを含めると、国産セダンの約1.5倍の出費となります。
長く乗るほど、こうしたランニングコストの差は大きくなっていくでしょう。
A4中古車選びでは、初期費用の安さだけでなく、メンテナンス費用も考慮に入れる必要があります。
何年乗れる?高年式なら10万km超の長期間乗ることが可能
アウディ車は、適切なメンテナンスを施せば長い間乗り続けることができます。
アウディジャパンによると、平均的なアウディユーザーの1年間の走行距離は約1万km。
この数字から単純計算すれば、10年で10万kmということになります。
もちろん、個人差はありますが、アウディ車の平均寿命は15~20年と言われています。
例えば、2000年代前半に登場したアウディA4(B6/B7)型は、今でも10万km超の中古車が多数出品されています。
エンジンやミッションに大きなトラブルがなければ、10~15万km以上走ることも珍しくありません。
こうした「高年式・高走行」車の最大の魅力は、価格の安さにあります。
新車から10年以上経過し、走行距離10万km超のA4なら、100万円以下で購入できるケースもあります。
ただし、高年式車は経年劣化による不具合のリスクが高いのも事実。
サスペンションやブレーキ、電装系統のトラブルは避けて通れません。事前の診断と入念な整備が必須です。
また、高年式車は部品の製造が終了していることもあります。故障時は中古パーツで対応せざるを得ず、思わぬ出費につながるケースも。
修理費用を無制限に払える経済力がない限り、安易に手を出すのは禁物と言えます。
とは言え、状態の良い個体を吟味し、こまめなメンテナンスを欠かさなければ、アウディ中古車でも10万km超の長距離を楽しむことができるでしょう。
初期投資を抑えつつ、アウディの魅力を存分に味わうのもアリかもしれません。
燃費性能はモデルによって大きく異なる
アウディ車の燃費性能は、モデルや搭載エンジンによって大きく異なります。
アウディが得意とするダウンサイジングターボエンジン搭載モデルは、比較的燃費が良い傾向にあります。
例えば、1.4L TFSIエンジンを搭載したアウディA1スポーツバックの場合、JC08モード燃費は22.9km/L。
アウディA3セダンの1.4L TFSIエンジン搭載モデルでも、同20km/Lと優秀です。
また、アウディのPHV(プラグインハイブリッド)モデルも、燃費の良さが魅力。アウディA3スポーツバック e-tronは、JC08モード燃費37.2km/Lを誇ります。
通常モデルと比較して約2倍の燃費性能で、経済的なドライビングが可能です。
一方で、大排気量エンジンを搭載するモデルは、燃費の面で不利になりがち。
アウディA6の3.0L TFSIエンジンモデルのJC08モード燃費は12.8km/L。SUVのアウディQ7 3.0L TFSIエンジンモデルに至っては、11.9km/Lまで下がります。
また、アウディの高性能モデル「S」「RS」シリーズは、燃費を度外視した設計となっています。
アウディRS 6アバントの4.0L V8ツインターボエンジンモデルは、JC08モード燃費が9.0km/Lと、かなり低い数値です。
ただし、こうした燃費の悪いモデルでも、最新の燃料噴射技術や気筒休止システムの採用により、従来モデルより10~20%程度の燃費向上が図られています。
無駄な燃料消費を抑える工夫が随所に施されているのです。
アウディ中古車選びでは、燃費性能も重要なポイント。長距離ドライブが多い人なら、小排気量ターボエンジンモデルがおすすめです。
都心部の短距離メインなら、PHVも視野に入れると良いでしょう。
メンテナンス費用や税金などの維持費まとめ
アウディ車の維持費は、メンテナンス費用と税金が主な内訳です。
前述の通り、アウディ純正部品は非常に高価。定期点検やオイル交換、消耗品の交換などの費用が、国産車よりも割高になる傾向にあります。
アウディジャパンによると、1回あたりの点検整備費用は平均5~7万円程度。
年1~2回の定期点検を受けると、年間10万円前後のメンテナンス費用がかかる計算です。
また、エンジンオイルやブレーキフルードなどの消耗品も、アウディ純正品を使う必要があります。
オイル交換だけでも1回2万円以上。4年に1度のブレーキフルード交換も、部品代だけで1万円近くかかります。
アウディ車はハイオク仕様なので、ガソリン代もやや割高。燃費の悪いモデルだと、街乗りで1ヶ月1万円以上のガソリン代がかかることも珍しくありません。
一方、税金面では自動車税と自動車重量税が主なコスト。
アウディA4クラスの排気量2.0L車なら、年間の自動車税は約45,000円。
自動車重量税は車検のタイミングで支払うもので、2年で約50,000円です。
加えて、自動車保険料も馬鹿になりません。
アウディ車は高級車ゆえ、事故時の修理費が高額になる傾向があるためです。型落ちの中古車なら保険料を抑えられますが、それでも国産車の1.5倍程度が相場と言われています。
このように、アウディ車の維持費は決して安くありません。
年間で考えると、メンテナンス費用だけで20万円、税金やガソリン代を合わせれば50万円以上の支出は覚悟が必要です。
高級車ならではの乗り心地や性能を手に入れる代償と言えるでしょう。
アウディ中古車の購入を検討する際は、こうした維持費もしっかり把握しておくことが大切です。
目先の安さに惑わされず、長期的な視点でコストを見極める必要があります。
口コミや評判から見えるオーナーの満足度の高さ
アウディ車の口コミや評判を見ていると、オーナーの満足度の高さが伺えます。
例えば、アウディA4オーナーからは、「高速道路での加速や追い越しがスムーズで、運転していて気持ちがいい」「街乗りでも小回りが利き、取り回しやすい」といった声が多数。
直噴ターボエンジンとデュアルクラッチトランスミッションの組み合わせが生み出す、スポーティな走りへの評価が高いようです。
また、アウディ車の上質な乗り心地を絶賛する声も目立ちます。
「シートが体にフィットし、長距離ドライブでも疲れにくい」「静粛性が高く、車内で会話を楽しめる」など、室内空間の居住性の高さが支持されています。
加えて、アウディならではの先進装備も、オーナー満足度を押し上げているようです。
「アウディバーチャルコックピットは視認性が高く、運転に集中できる」「MMIナビゲーションの検索性やレスポンスの良さに感動した」など、最新テクノロジーを車内で体験できるのがアウディの魅力。
一方、「メンテナンス費用の高さが難点。でも、乗り心地を考えれば納得がいく」といった、維持費への不満も少なくありません。
しかし、そうした声からも、アウディ車の価値を認めるオーナーの心情が透けて見えます。
また、アウディのブランドイメージについては、「周囲の視線を感じる。ある種のステータスにもなっている」「他のドイツ車と比べて、品の良さを感じる」といった感想が目立つ。他ブランドにはないアウディの魅力を感じ取っているオーナーは多いようです。
こうした満足度の高い口コミからも、アウディ車の本質的な価値が伝わってきます。
目先のコストに惑わされず、長く付き合える相棒として選ぶ人が多いのがアウディの特徴。
高い信頼性と先進性、そしてステータス性が、オーナーの心をつかんでいるのでしょう。
ベンツの中古車がやめたほうがいい理由は何か
アウディ中古車の購入を躊躇する人の中には、ライバルブランドであるメルセデス・ベンツの中古車購入を検討する人もいるでしょう。
しかし、ベンツ中古車にも、アウディと同様のデメリットがあるのです。
まず、ベンツ車も電子制御システムが高度化・複雑化しており、電装系トラブルが多いと指摘されています。
オーナーの間では、「エアサスの故障」「ナビゲーションシステムの不具合」「各種センサー類の誤作動」などが話題になることが多いようです。
修理となれば、最低でも数十万円の費用がかかるのは覚悟が必要です。
また、ベンツはアウディ以上に部品価格が高いのが悩みのタネ。
例えば、Eクラスのヘッドライトが故障した場合、純正新品に交換するだけで片側10万円以上かかることも。
ベンツのエンブレムが高級感を演出する一方で、維持費を跳ね上げているのです。
さらに、ベンツの車検費用の高さも無視できません。
ヤナセなどの正規ディーラーに出せば、法定費用も含めて30~50万円が相場。
高度な技術を要する点検整備をディーラーに任せる以上、高額請求は避けられないのが実情です。
加えて、ベンツのモデルチェンジやマイナーチェンジのサイクルの速さも、中古車の価値を下げる要因となっています。
特にAクラスやCクラスは改良が頻繁に行われるため、新型モデルの登場と同時に前モデルの中古価格が大幅に下落。
「多少高くても新しい方がいい」と考えるユーザーが多いことが背景にあります。
このように、ベンツの中古車にも維持費の高さや価値の下落スピードなど、アウディ中古車と共通するリスクがあるのです。
むしろ、全体的な維持費の高さではベンツがアウディを上回るというデータもあります。
とは言え、ベンツのブランド力は絶大。
走行性能や快適性、ステータス性など、ベンツ車の価値を重視するユーザーは少なくありません。
メルセデスのエンブレムには、それだけの魅力があるのです。
結局のところ、ベンツかアウディかの選択は、ユーザーの価値観次第と言えるでしょう。
ベンツのようなラグジュアリー感を求めるなら、ベンツ中古車でもアリ。
一方、若々しく洗練されたデザインや走りの良さを重視するなら、アウディ中古車の方がおすすめです。
どちらにしろ、事前のリサーチと納得のいく1台選びが肝心なのは言うまでもありません。
アウディの中古車は本当にやめたほうがいいのか?賢く選ぶための知識
アウディの中古車購入を検討する際は、事前の知識とポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、アウディ中古車選びで押さえておきたい5つのポイントを解説します。
中古車選びで確認しておきたい故障や不具合の傾向
アウディ中古車を選ぶ際は、モデル別の故障や不具合の傾向を把握しておくことが大切です。
アウディ車全般に多い不具合としては、前述の通り「オイル漏れ」「電装系トラブル」「サスペンションの異音」「ターボ故障」などが挙げられます。
特に10万km超の高年式車は、こうした不具合の発生率が高くなる傾向にあります。
モデル別では、アウディA4に「バルブカバーのオイル漏れ」「リアゲートのラッチ不良」「ラジエター液漏れ」などの報告が目立ちます。
A6では「エアサスの故障」「ATFオイル漏れ」「フロントガラスの白濁」など。
また、アウディTTでは「オイルポンプ故障」「パワーウインドウの動作不良」「レザーシートの劣化」といった指摘が多く見られます。
SUVのQ5やQ7では、「エアサス故障」「吸気系の不具合」「ブレーキキャリパーのかじり」などが話題になっています。
走行性能を重視するモデルだけに、こうした不具合は無視できません。
一方、比較的新しいモデルのA1やA3では、重大な不具合は報告されていません。
ただし、A1の「インテークマニホールドの不具合」、A3の「DSGトランスミッションの振動・異音」などには注意が必要です。
いずれにしろ、気になる車両があれば、ネットの口コミや評判を徹底的にチェックすること。その上で、実車をしっかり診断してもらい、不具合の有無を確認することが大切です。
認定中古車制度を利用してトラブルを回避しよう
中古車選びのトラブルを避けるなら、アウディの認定中古車制度「アウディジャパン アプルーブド」を活用するのもおすすめです。
これは、アウディジャパンが定めた厳しい基準をクリアした中古車のみを販売するプログラム。
車両状態に問題がないことはもちろん、必要に応じてメンテナンスや修理、消耗品の交換なども実施。
その上で、専門スタッフによる100項目以上に及ぶ検査に合格した車両のみが認定中古車として販売されます。
さらに、認定中古車には以下のようなメリットも。
- 最長2年間・走行距離無制限の保証
- 24時間365日対応のアウディ緊急サポート
- 100項目の点検整備と内外装のクリーニング
- 純正部品の使用と、Audi専任スタッフによる整備
- ロードサービスとモビリティサービスの提供
この制度を利用すれば、アウディ車のコンディションを最良の状態で購入でき、万一のトラブルにも安心して対処できます。
新車感覚で中古車に乗れるのが魅力です。
認定中古車は一般の中古車よりも割高になりますが、その分の価値は十分にあるでしょう。
初めてのアウディ購入や、とにかく安心して乗りたい人におすすめの選択肢です。
中古車購入時のおすすめオプションは何か
アウディの中古車選びで見逃せないのが、装備のチェックです。
特に、快適性と利便性を高めるオプションの有無は重要なポイント。
まず、シートヒーターとパワーシートは必須と言っていいでしょう。
特にA4以上のセダンは、シートヒーターとメモリー機能付きパワーシートを選ぶことで、乗り心地が格段に向上します。
また、バーチャルコックピットとMMIナビゲーションも、あると便利なオプションです。
前者は12.3インチのフルデジタルメーター、後者は8.3インチのタッチスクリーンを採用。ドライバーの好みに合わせて、多彩な情報を最適な形で表示できます。
アシスタンスパッケージも見逃せません。
アダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンアシスト、360度カメラなどを含む、先進の運転支援システムです。長距離ドライブが多い人は、ぜひチェックしておきたい装備です。
このほか、アウディの個性を楽しむなら、S lineやブラックオプティクスエクステリアを装着した車両もおすすめ。
よりスポーティで精悍なルックスが、アウディ車の存在感を一層引き立ててくれます。
もちろん、こうしたオプションはそれだけ中古車の価格を押し上げる要因にもなります。
しかし、後付けで装着するのは難しいものも少なくありません。
「後悔しないためにも、必要なオプションは最初から装着されている中古車を選ぶこと」これが、アウディ車の選び方の鉄則と言えるでしょう。
車の年式による特徴の違いを把握して狙い目を定める
アウディ中古車の選び方のポイントは、「年式」の把握です。
モデルによって細かな違いはありますが、基本的にアウディ車は4~6年のサイクルでフルモデルチェンジを行います。
この間にもマイナーチェンジを繰り返し、性能や装備を進化させていくのが一般的。
したがって、同じモデルでも、年式によって特徴が大きく異なるケースが少なくありません。
例えば、8代目となる現行アウディA4(B9型)は2016年に登場。
2020年にはマイナーチェンジを実施し、デザインの変更に加え、装備の充実を図っています。
購入時は、こうしたモデルサイクルの節目も意識しておく必要があります。
狙い目の年式としては、フルモデルチェンジ直後の1~2年落ちが挙げられます。
旧型から大幅な進化を遂げたタイミングで、最新の性能と装備を手に入れられるのがメリット。
3年落ち以降は価格が下がる一方、モデルチェンジによる陳腐化のリスクも高まります。
一方、モデルサイクル後半の4~5年落ち車は、アウディ車の「釣り合い」を考える上で最適と言えるかもしれません。
価格はかなり下がっているものの、信頼性は新型ほど高く、機能的にも申し分ないレベルです。
なお、後期型のマイナーチェンジ車は、比較的割安になりがち。
新型エフェクトが一巡し、さらに新しいモデルの登場を間近に控えているため。単純な年数だけでなく、こうした「後期型狙い」も視野に入れておきたいところです。
結局のところ、中古車選びで最も大切なのは、必要な性能と装備を備えつつ、なるべく状態の良い個体を探すこと。
年式はその指標の一つに過ぎません。「今必要な1台」は何なのか。
まずはそこをしっかり見定め、その上で最良の選択を追求したいものです。
グレード別の装備内容をチェックしよう
アウディ車のグレード展開は、ベーシックな「スタンダード」から、スポーティな「S line」、そして高性能な「S」「RS」モデルまで実に幅広い。
中にはオプションの組み合わせで細分化されたグレードも存在し、選択肢が限りなく広がるのが特徴。
中古車選びでは、こうしたグレード別の装備差にも注目が必要不可欠です。
まず、スタンダードグレードは、比較的リーズナブルな価格設定が魅力。
A3スポーツバックやA4セダンなら300万円台から購入可能で、ファーストアウディとして人気が高いグレードです。
とは言え、ベーシックな装備のため、シートヒーターや純正ナビの有無はしっかりチェックを。
グレード自体の満足度は、オプションの充実度で大きく変わります。
一方、S lineは、専用のエクステリアとインテリアを装備。スタンダードグレードとは明らかに異なる「スポーツマインド」を感じさせるグレードです。
専用のアルミホイールや専用シート、専用ステアリングなどが特徴。
さらに足回りの専用チューンにより、よりダイレクトな走行フィールが味わえます。
価格はスタンダードグレードと10~30万円程度の差。中古車なら、さらにお買い得感のあるグレードと言えるでしょう。
そして、SモデルとRSモデル。いわゆるアウディのハイパフォーマンスカーであり、サーキット走行なども視野に入れた本格派グレードです。
専用エンジンと専用シャシー、そして専用パーツの数々により、まさに別次元の走りを実現。
ただし、その分だけ価格も跳ね上がります。中古車の場合、状態や装備内容によっては新車の半額程度で購入できるケースもありますが、維持費の高さは覚悟が必要。
選ぶなら、長く付き合える覚悟と経済力が不可欠です。
このように、アウディ中古車選びでは、グレードの違いをよく理解しておくことが肝心。
目的に合ったグレードを選ぶことで、きっと納得のいく1台に出会えるはずです。
ユーザー目線で見る中古車選びのコツ
最後に、アウディに長年乗り続けてきたユーザー目線で、中古車選びのコツを解説したいと思います。
まず、外観のチェックは念入りに。アウディは塗装が柔らかい傾向にあり、飛び石傷やかすり傷が目立ちやすいのです。
ボディのキズはもちろん、ホイールの擦り傷やウインドウガラスのヒビなども入念に確認を。
目立つ傷は修復に費用がかかるため、価格交渉の材料にもなります。
次に、内装の使用感もしっかりチェック。
運転席と助手席、そしてリアシートの擦れや破れ、シミなどの有無は必ず確認しましょう。それと同時に、ボタン類の動作不良やメーターパネルの見え方、ナビゲーションの作動状況もマスト。
オーディオの音質は、アウディ車の楽しみの一つ。
こだわりたい人は、ここも重点的にチェックしたいところです。
また、アウディ車選びのポイントは、やはりメンテナンス状況。オイル交換などの消耗品類はもちろん、ブレーキ液の交換歴や電装系の修理歴など、整備手帳の内容はしっかり把握しておきたいもの。
ディーラー下取り車やアウディ認定中古車は、まず間違いのない選択。
それでも、気になる点があれば徹底的に洗い出し、セカンドオピニオンを求めることが大切です。
さらに、アウディのクルマ選びで外せないのが、試乗チェック。アウディ車は同じモデルでも、個体差が大きいのが特徴。候補の車には、必ず試乗を重ねた上で、エンジンフィールやシフトタイミング、ブレーキタッチ、フットワークなどを確かめましょう。
2台、3台と乗り比べることで、自分に合った1台が見えてくるはずです。
最後に強調したいのは、選んだ1台には、「長く付き合っていく覚悟」を持つこと。とりわけ、高度な電子制御を駆使したアウディ車は、メンテナンス次第でコンディションが大きく変わります。
「決して壊れない」と過信せず、愛情を持って接することが、長く付き合うための秘訣。
選んだクルマに責任を持ち、大切に扱うオーナーシップを忘れずにいたいものです。
以上、アウディ中古車選びのポイントを、経験から学んだユーザー目線で述べさせていただきました。
ぜひ参考にしていただき、末永く付き合えるパートナーとして、最良の1台を選んでいただけたら幸いです。
まとめ:アウディ中古車の賢明な選び方について
- アウディ中古車は電子制御の複雑さから電装系トラブルが多い
- アウディの純正部品は非常に高価で維持費が高くなりがち
- ディーラー以外での修理が難しく高額な技術料もかかる
- 需要と供給のバランスからアウディ中古車は割安感がある
- 適切なメンテナンスでアウディ中古車も10万km以上乗れる
- 定期的な点検と消耗品交換で故障リスクを低減できる
- 車検時の念入りな整備がアウディ中古車を長持ちさせる
- アウディのコンパクトカー・SUVは中古車の維持費が比較的安い
- 燃費の悪さや維持費の高さを考慮した車選びが重要
- アウディのオーナーは装備の充実度や走りの良さに満足
- アウディ中古車は高い信頼性と先進性を兼ね備えている
- アウディ中古車のデメリットを理解した上で長く付き合える1台を