BMW X4は、スポーティなクーペスタイルのSUVとして人気を集めています。
しかし、購入後に維持費の高さで後悔するケースも少なくありません。
BMW X4を購入して後悔しないためには、どのような点に注意すべきなのでしょうか?
この記事では、BMW X4の維持費を抑えるための節約術を詳しく解説します。
「大きすぎる」サイズによる維持費への影響や、「不人気」車種ゆえの部品調達の問題、さらには「乗ってる人」が実践している節約のコツまでお伝えします。
また、「2024年」に予定されている「フルモデルチェンジ」情報や、「認定中古車」選びのメリット、「ダサい」と評されるデザインの真相にも触れながら、BMW X4の「乗り心地」を損なわずに維持費を抑える方法を探ります。
「BMW」をもう買わないと決めた人の理由や、「BMW X3」との比較も交えて、BMW X4を選んで後悔しないための情報をお届けします。
- BMW X4の大きなサイズが維持費に与える影響と対策
- BMW X4オーナーが実践している維持費節約術
- BMW X4の乗り心地を損なわずに維持費を抑える方法
- BMW X4を購入後に後悔しないための車種選びのポイント
BMW X4の維持費で後悔しないための対策
BMW X4は、スポーティなクーペスタイルのSUVとして人気を集めています。
しかし、その一方で維持費の高さから、購入後に後悔するケースも少なくありません。
ここでは、BMW X4の維持費で後悔しないための対策について考えていきたいと思います。
X4の「大きすぎる」サイズによる維持費とは
BMW X4は、全長4,758mm、全幅1,938mm、全高1,621mmと、かなり大きなサイズのSUVです。
このサイズの大きさが、維持費に大きな影響を与えています。
例えば、タイヤ交換の費用です。
X4の純正タイヤサイズは、フロントが245/50R19、リアが275/45R19と大口径のものが標準装備されています。
これらのタイヤは1本あたり5万円以上するのが一般的で、4本交換だと20万円以上の出費になります。
また、ブレーキパッドやディスクローターなどの消耗品も、サイズが大きいぶん高額になる傾向があります。
さらに、車体サイズが大きいということは、駐車場代も高くつくということです。
特に都心部の駐車場では、SUV用の大型スペースの料金が割高に設定されていることが多く、月々の出費が膨らむ要因になります。
このように、X4の大きなサイズは維持費アップに直結しています。
購入前には、これらの点を十分考慮しておく必要があるでしょう。
X4が「不人気」の理由と維持費の関係
BMW X4は、発売当初から「ニッチすぎる」「実用性に欠ける」などの理由で不人気だったというイメージがあります。
実際、X3と比べると販売台数は伸び悩んでいるのが現状です。
この不人気さが、維持費にも影響しています。
まず、需要が少ないことから、純正部品の流通量が限られ、価格が高止まりしやすい傾向にあります。
また、X4専用のアフターパーツの開発も進みにくく、カスタマイズのコストがかさむことも。
加えて、不人気車種ということで、下取り価格や売却価格も芳しくありません。
2018年式のX4 xDrive20dの相場は、400万円前後。
新車価格の670万円から大幅に下落しています。
維持費の高さに加えて、高い減価償却も覚悟しなければなりません。
逆に考えれば、不人気ゆえに中古車市場では「割安感のある」価格で購入できるとも言えます。
年式や走行距離にもよりますが、新車で買うよりもずっとリーズナブルな価格設定になっています。
維持費を抑えつつX4に乗りたいなら、中古車を狙うのも手かもしれません。
X4に「乗ってる人」が実践する維持費節約術
BMW X4のオーナーたちは、どのようにして維持費を節約しているのでしょうか。
ここでは、X4ユーザーたちの実践する節約術をご紹介します。
まずは消耗品の交換サイクルを伸ばすこと。
特にオイル交換などは、BMWディーラーの指定する5,000kmではなく、1万km程度まで伸ばしているケースが多いようです。
また、純正品ではなく、純正同等品を使うことでコスト削減を図るのも有効です。
タイヤに関しては、前述の通り高額なので、なるべく長持ちさせることが重要です。
そのためには、適正空気圧の維持とローテーションを欠かさず行うこと。
また、純正タイヤではなく、コストパフォーマンスの高いグッドイヤーやミシュランなどのブランドタイヤに交換している人も少なくありません。
駐車場代を節約するには、なるべく自宅の駐車スペースを活用すること。
月極駐車場を借りるにしても、大手ではなく個人経営の駐車場を探すと、料金がリーズナブルなことがあります。
さらに、燃費の向上も維持費削減に直結します。
X4は重量級のSUVなので燃費は良くありませんが、アクセルワークを意識して控えめにするだけでも数値は改善されるはず。
加えて、タイヤの空気圧管理や、不要な荷物を積まないことも心がけたいところです。
BMWディーラーの点検整備プログラムは高額ですが、クーポン割引などをフル活用することをおすすめします。
新車購入特典のBMW Value Serviceなどは必ず活用しましょう。
ディーラー以外の専門店で整備を受けるのもコスト削減の手段の一つです。
X4の「乗り心地」を損なわずに維持費を抑える方法
BMW X4は、電子制御ダンパー付きアダプティブMサスペンションを採用し、優れた乗り心地と走行性能を実現しています。
この高性能なサスペンションシステムは、X4の魅力の一つと言えますが、維持費も高くなりがちです。
例えば、ダンパーの故障やエアサスペンションのトラブルが発生した場合、修理費は数十万円の高額になることも珍しくありません。
また、アライメント調整などの定期メンテナンスにも費用がかかります。
しかし、X4の乗り心地を損なわずに維持費を抑えるためには、これらのメンテナンスを疎かにしないことが大切です。
特にアライメントは、タイヤの偏摩耗を防ぐだけでなく、燃費の向上にもつながります。
また、サスペンションの耐久性を上げるためには、以下のような点に気をつけましょう。
・段差の大きい道は避ける
・速度超過はしない
・急ハンドル、急ブレーキを控える
・荷物の積載は適量に留める
これらを守ることで、サスペンションへの負担を軽減し、トラブルのリスクを下げることができるはずです。
また、サスペンションオイルの交換サイクルを守ることも重要です。
BMWの推奨するサイクルは2年または4万km毎ですが、これを目安にしっかりと交換しましょう。
交換する際は、純正品もしくは信頼できるメーカーの同等品を選ぶことをおすすめします。
品質の悪いオイルを使うと、かえってトラブルの原因になります。
X4のサスペンションは高性能である分、繊細さもあります。
メンテナンスを怠らず、大切に扱うことが維持費削減の秘訣と言えるでしょう。
X4オーナーが「BMW」を「もう買わない」理由と維持費の関連性
一部のBMW X4オーナーが、「BMWはもう買わない」と言い出す理由の一つに、維持費の高さがあります。
例えば、エンジンオイルにはBMW純正のロングライフオイルを使うことが義務付けられていますが、これが1リットルあたり2,000円以上と高額。
タイヤ交換やブレーキパッド交換などでも、純正部品を使うと費用がかさみます。
また、BMWの最新モデルは電子制御部品が多く、修理には専門の診断機が必要です。
その診断機を持っているのはBMW正規ディーラーのみなので、修理の選択肢が限られてしまいます。
さらに、修理に必要な部品の多くがドイツから取り寄せになるため、納期も費用も高くなる傾向に。
加えて、BMWは10万kmを超えるあたりから修理が頻発し始めるというデータもあります。
エアサスの故障やウォーターポンプの交換など、1回の修理で数十万円かかるトラブルが多発するのです。
このような高額修理の頻発に、BMWの新車保証とBPS保証が及ばない年式になると、途端に維持できなくなるオーナーが続出するのです。
結果、「次はもうBMWは買わない」となってしまう……というわけです。
実際、BMW X4の2014年式モデルなら、現在の相場は150万円程度。
新車価格720万円の約5分の1まで下落しています。
人気グレードのM40iでさえ、2019年式で相場は500万円を切っています。
維持費の高さゆえ、中古車としての価値も極端に下がってしまうところが、「BMWを買わない」理由の一つと言えそうです。
BMW X4購入後の後悔を防ぐ選び方のコツ
BMW X4は、スタイリッシュなクーペデザインと優れた走行性能を兼ね備えた魅力的なSUVです。
しかし、購入後の維持費の高さから後悔する人も少なくありません。
ここでは、BMW X4選びで後悔しないための選び方のコツをご紹介します。
2024年の「フルモデルチェンジ」情報から見るX4選びのポイント
BMW X4は、2024年に3代目へとフルモデルチェンジを予定しています。
大きな変更点として予想されているのが、電動化の進展です。
現行モデルではディーゼルエンジンを搭載したxDrive20dが人気を集めていますが、次期モデルではプラグインハイブリッド(PHEV)や電気自動車(EV)の設定が有力視されています。
特にEVモデルは、「iX4」の名称で投入されるのではと囁かれています。
また、自動運転技術の導入も期待されています。
BMWは2021年に発表したコンセプトカー「i Vision Circular」で、レベル4の自動運転技術を採用。
次期X4でもこれに準じた技術が搭載されると見られています。
内装でも、大幅な変更が予想されます。
現行モデルのアナログ的なデザインから一転し、大型ディスプレイを中心としたデジタル化が進むでしょう。
素材も、環境に配慮したリサイクル可能なものが使われると見られています。
フルモデルチェンジを控えているいま、現行X4を選ぶメリットとしては、値引き交渉がしやすくなること、モデル末期特別仕様車の設定に期待できることなどが挙げられます。
一方、新型を待つメリットは、最新技術を搭載した1台を選べることです。
自分にとってどちらがベストなのか、よく考えて選びたいところです。
X4の「認定中古車」を選ぶメリットと注意点
維持費を抑えつつBMW X4に乗りたいなら、認定中古車を選ぶのがおすすめです。
BMW認定中古車は、次のような安心を提供してくれます。
・最長4年間の保証
・100項目・360度の点検
・ロードサービス
・BMW正規ディーラーによる整備
・車両履歴の開示
これらのサービスを受けられるので、個人売買などに比べてトラブルのリスクを大幅に下げられるのが大きなメリットです。
認定中古車を選ぶ際は、保証内容をよくチェックすることが重要です。
特に延長保証がどこまで付いているかを確認しましょう。
ディーラー保証は有償のBPS保証に移行できますが、その場合は料金もチェックしておきたいところです。
また、整備記録をしっかり残しているかどうかも重要。
定期的にBMW正規ディーラーで点検・整備を受けている車両が理想的です。
年式や走行距離も考慮したいポイントです。
4年落ち・5万kmまでの認定中古車なら、比較的問題は少ないはず。
ただ、それより古い車両は電子部品のトラブルなども心配です。
よく吟味して選ぶ必要がありそうです。
保証や整備記録をチェックすれば、認定中古車は維持費を抑えつつX4を楽しめる良い選択肢になります。
初めてのBMW購入なら特におすすめと言えるでしょう。
X4の「ダサい」と言われるデザインの真相と選び方
BMW X4のデザインは、発売当初から賛否両論があります。
特に後部のデザインについては、「ダサい」「違和感がある」といった否定的な意見も見られます。
なぜX4のデザインが「ダサい」と言われるのか。
その理由の一つが、クーペスタイルのSUVというジャンルの受け入れられ方にあります。
日本でSUVは、ファミリーカーとして広く普及しています。
それだけに、後部座席の使い勝手を犠牲にしてまでクーペスタイルを採用することへの抵抗感は根強いと言えます。
また、X4のデザインは、「無骨さ」「男らしさ」を感じさせるX3とは対照的に、「洗練さ」「上品さ」を強調したスタイリングになっています。
このことが、SUVに「頑丈さ」を求める人にとっては物足りなく感じられるのかもしれません。
しかし、クーペSUVはX4の登場以降、ポルシェ・マカンやメルセデス・ベンツGLCクーペなど、各メーカーから続々と登場しています。
これは、クーペSUVが一定の支持を得ている証拠とも言えます。
実際にX4オーナーの声を見ても、「スタイリッシュでカッコいい」「他の車とは違う存在感がある」など、デザインを高く評価する声が多数。
批判的な意見ばかりではないのです。
X4のデザインについては、好みが大きく分かれるところだと思います。
購入前には、実車を見てよく吟味することが大切。
なかには、「写真で見るよりもカッコよかった」という声もあります。
また、X4の魅力は走行性能の高さ。
デザインで不安を感じても、試乗して運転感覚を確かめてみるのはおすすめです。
BMWらしい俊敏なハンドリングと、力強い加速が味わえるはずです。
「ダサい」というイメージに惑わされず、自分の目と体で確かめて選ぶことが、後悔のないX4選びにつながるでしょう。
X4を「BMW」と比較して「買って後悔」しない車種選び
BMW X4を選ぶ際には、同じBMWブランドの他車種との比較検討が欠かせません。
特に、SUVラインナップの中では、X1、X2、X3、X5、X6、X7とさまざまな選択肢があります。
まず、サイズ面ではX3とX5の中間に位置するX4。
より小型で取り回ししやすいSUVが欲しいなら、X1やX2も視野に入れるといいでしょう。
逆に、3列シートの7人乗りが必要なら、X5やX7を検討する必要があります。
また、クーペスタイルのデザインを重視するなら、X6もチェックしておきたいところ。
X4よりもワンサイズ大きく、より迫力のあるスタイリングが特徴です。
そして忘れてはいけないのが、セダンやワゴンなどのラインナップ。
特に3シリーズツーリングは、SUVに負けない積載性と上質な乗り心地が魅力。
キャンプなどのアウトドアにも活躍してくれます。
走行性能の面では、ほぼ同サイズのX3と比較してみるのもおすすめです。
X4はX3よりも車高が低く、重心も低いので、よりスポーティな走りが楽しめます。
一方、X3の方が車内空間は広々としているので、家族での移動が多いならX3を選ぶのも一案です。
このように、X4は魅力的な選択肢である一方、BMW車の中では「個性的すぎる」というのも事実。
他の車種とのメリット・デメリットをよく比べ、自分の使用用途に合ったベストな1台を選んでいくことが大切だと言えます。
「BMWを買って後悔したくない」というなら、妥協はせずじっくりと吟味することが重要です。
セダン、ワゴン、SUVとジャンルを超えて幅広く検討してみてはいかがでしょうか。
X4と「BMW X3」を比べて「後悔」しない方を選ぶコツ
BMW X4を選ぶ上で外せないのが、兄弟車であるX3との比較です。
X4はX3がベースとなっているだけに、両者の違いを理解することが重要と言えます。
まず、デザインの違いは一目瞭然。
X3がSUVらしいスクエアなデザインなのに対し、X4はクーペライクなシルエットが特徴的。
より個性を重視するならX4、定番のSUVスタイルが好みならX3と、好みがはっきり分かれるポイントです。
室内空間の広さでは、X3に軍配が上がります。
X4はクーペスタイルのため、ヘッドクリアランスが犠牲になっているのです。
特にリアシートの居住性に関しては、身長180cm以上の人だと窮屈に感じるかもしれません。
一方、X3なら十分な頭上空間が確保されているので、大柄な人でもストレスなく乗れるでしょう。
ラゲッジスペースの広さも、X3が一歩リード。
定員乗車時でX3が550L、X4が525Lと、X3の方が25L広くなっています。
また、後部座席を倒した状態では、X3が1600L、X4が1430Lと、こちらもX3に軍配が上がります。
一方、走行性能の面では、X4が優位と言えそうです。
重心が低く、空力特性に優れるクーペシルエットが、X3よりも運動性能を向上させているのです。
同じ3リッター直列6気筒ターボエンジンを積むX3 M40iとX4 M40iを比べても、X4の方が若干速いと言われています。
また、X4はスポーツサスペンションが標準装備。
X3のスポーツサスペンションはオプションになるので、その点でもX4の方がよりスポーティな走りを味わえます。
このように、X3とX4にはそれぞれ一長一短があります。
より実用性を重視するならX3、よりスタイルと走りにこだわるならX4と言えるでしょう。
ただ、どちらを選んでも、BMW SUVならではの上質な走りが味わえるのは間違いありません。
購入前にはぜひ両方の試乗を体験し、自分に合った方を選んでみてください。
「BMW X3かX4で後悔したくない」というなら、妥協せずに納得のいく方を選ぶことが何より大切です。
車は長く付き合うものだからこそ、慎重に選びたいものですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
まとめ:BMW X4の維持費節約と後悔しない選び方について
- 大きなサイズが維持費に影響を与える
- タイヤ交換や消耗品の費用が高額になりやすい
- 不人気車種ゆえに部品価格が高止まりしがち
- オーナーは消耗品の交換サイクルを伸ばす工夫をしている
- 純正品ではなく純正同等品を使用しコスト削減を図る
- 駐車場代節約には自宅や個人経営の駐車場を活用
- 燃費向上のためアクセルワークや荷物管理に気を付ける
- サスペンションのメンテナンスを怠らず乗り心地を維持
- 2024年のフルモデルチェンジ情報を踏まえて購入を検討
- 認定中古車選びで安心感とコスト削減を両立できる
- X3との比較で実用性とスポーティさのバランスを考慮
- 試乗で運転感覚を確かめ後悔のない車選びを心がける