BMW I8は、革新的なデザインと先進技術を搭載した夢のスポーツカーです。
しかし、その高額な新車価格から、多くの人にとって手の届かない存在でした。
では、BMW I8を手に入れるにはどれくらいの年収が必要なのでしょうか?
そして、なぜ中古のBMW I8はこんなに安いのでしょうか?
この記事では、BMW I8の新車購入と中古車購入に必要な年収について詳しく解説します。
また、中古車の値下がりの理由や、バッテリー交換にかかる費用、購入時の注意点なども紹介します。
BMW I8のデメリットや魅力、所有する価値についても触れながら、年収1000万円でBMW I8は買えるのかという疑問にも答えていきます。
BMW I8の購入を検討している方はもちろん、高級スポーツカーに興味がある方にとっても参考になる情報が満載です。
ぜひ最後までお読みください。
- BMW I8の新車購入に必要な年収と中古車価格の実態
- 中古BMW I8が安い理由とバッテリー交換費用の影響
- BMW I8のデメリットと魅力、所有する価値について
- 年収1000万円でのBMW I8購入可能性と注意点
BMW i8を手に入れるのに必要な年収とは
BMW I8は、革新的なデザインと先進技術を搭載した夢のスポーツカーです。
その魅力的な外観と環境性能が話題を呼び、発売当初は高い人気を博しました。
しかし、新車価格が2,000万円を超える高額モデルであったため、手の届かない存在でもありました。
それでは、BMW I8を手に入れるにはどれくらいの年収が必要なのでしょうか。
ここでは、新車購入と中古車購入の両面から、BMW I8オーナーに求められる年収について考察していきます。
BMW i8中古はなぜこんなに安いのか
BMW i8の中古車価格が大幅に下落している理由として、いくつかの要因が考えられます。
まず、新車販売時の価格が2,000万円を超える高額であったことから、需要が限定的だったことが挙げられます。
加えて、スーパーカーとしての性能が中途半端との評価もあり、本物志向の富裕層には敬遠される傾向にありました。
また、高額な維持費や修理費も中古車の人気を押し下げる要因となっています。
特に、約700万円とも言われるバッテリー交換費用は、中古車の価値を大きく下げる要因になっているようです。
さらに、2020年の生産終了により、新車での購入ができなくなったことも、中古車の需要を減退させているのかもしれません。
このような事情から、かつては2,000万円以上した車両が、現在では700万円台で取引されるケースも珍しくありません。
ただし、一概に安いとは言えない面もあります。
高額な修理費に備えるための予備費や、専門知識を持つ業者による入念な車両チェックが必要不可欠だからです。
BMW i8のバッテリー交換にかかる費用
BMW i8の魅力の一つに、優れた環境性能が挙げられます。
しかし、その一方でバッテリー交換に関する懸念も指摘されています。
BMW i8のバッテリー交換費用は、およそ700万円とも言われており、オーナーにとって大きな負担となりそうです。
ただし、BMW正規ディーラーによると、新車登録から8年間はバッテリー容量が75%を下回った場合に無償交換が保証されているとのこと。
ただ、この保証を利用した交換事例は少ないようで、バッテリーの耐久性は比較的高いと見られています。
とはいえ、8年を超えてi8を所有し続ける場合、バッテリー交換費用は覚悟しておく必要があるでしょう。
仮に自費でバッテリー交換をする場合、700万円もの費用がかかるとなれば、それだけで車両本体価格を上回ってしまいます。
中古車の選択時は、バッテリー状態を十分にチェックし、残存価値とのバランスを慎重に見極めることが肝要です。
中古のBMW i8購入時の注意点
BMW i8は革新的なスポーツカーである一方、中古車選びには十分な注意が必要です。
特に、バッテリーや電装系の状態は入念にチェックしておきたいポイントです。
BMW i8には、高電圧バッテリーやモーターなどの高度な電装品が多数搭載されており、これらの部品の修理や交換には莫大な費用がかかる可能性があるからです。
加えて、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のボディパーツの状態も見落とせません。
CFRPは軽量で高剛性という利点がある反面、損傷した場合の修復が難しいという特性もあります。
事故歴の有無はもちろん、外装の小さなキズも見逃さないよう注意が必要です。
また、BMW i8は限定的な販売台数であったため、同モデルの整備に習熟した整備士や修理実績のある修理工場が少ないことにも留意が必要です。
購入後のメンテナンスを見据え、BMW正規ディーラーでの購入や、専門知識を備えた販売店を選ぶことが賢明だと言えるでしょう。
中古BMW i8の現在の相場と価格推移
2014年の発売当初、BMW i8の新車価格は2,300万円ほどとされていました。
それが現在では、中古車市場において700万円台から1,000万円前後で取引されるケースが目立っています。
つまり、発売から10年足らずで新車価格の半値以下に下落したことになります。
この価格下落の背景には、需要の限定性に加え、同クラスの他車種との競合などが挙げられます。
また、BMWの正規ディーラーにおいても、2018年式の中古車が900万円前後で販売されているケースがあり、新車価格を大きく下回る水準で推移していることがうかがえます。
ただし、i8の生産終了が2020年に発表されたことで、今後は徐々に希少価値が高まっていく可能性もあります。
現時点では、年式や走行距離、オプション装備などによって、価格のばらつきが大きいのが特徴です。
今後の価格動向は、需給バランスによるところが大きいため、注視が必要だと言えるでしょう。
新車のBMW i8を買うのに必要だった年収
では、新車当時のBMW i8を購入するには、どれほどの年収が必要だったのでしょうか。
一般に、クルマの購入予算は年収の15%程度が上限と言われています。
仮に、BMW i8の新車価格を2,300万円とした場合、単純計算では年収1億5,000万円以上が必要だったことになります。
もちろん、ローンを組めばこれほどの年収は必要ありません。
とはいえ、頭金や毎月の支払い、維持費を踏まえると、新車のi8購入には、最低でも年収3,000万円以上が望ましいと考えられていました。
また、BMWジャパンは、同社の顧客の平均年収について、「1,200万円から2,000万円ぐらい」と公表しています。
つまり、大多数のBMW顧客にとっても、新車のi8は手の届かない存在だったことが分かります。
BMW i8は、サラリーマンが無理をして手を出すクルマではなく、超富裕層をターゲットとしていたと言えるでしょう。
BMW i8のオーナーに求められる年収の実態
前章では、BMW I8の新車価格と、そこから想定される購入者の年収について見てきました。
本章では、BMW I8オーナーの実際の年収層や、購入後の維持費、車両の特性を踏まえた年収の目安などを考察します。
あわせて、年収1,000万円程度での中古i8購入の可能性についても言及します。
BMW i8オーナーに多い年収層
前述の通り、BMW i8は新車価格が2,000万円を超える高額モデルであり、大多数の消費者にとって手が届かない存在でした。
では、実際にBMW i8を購入したオーナーは、どのような年収層が多いのでしょうか。
BMWジャパンによれば、同社顧客の平均年収は1,200万円から2,000万円程度だそうです。
しかし、i8オーナーに限っていえば、これよりもさらに高い年収層が中心になっているようです。
実際、i8オーナーの多くは、経営者や医師、弁護士といった高所得の職業に就いているケースが目立ちます。
また、前述のように、年収3,000万円以上という富裕層でなければ、新車のi8購入は難しいとも言われていました。
もちろん、すべてのオーナーがこれほどの高所得者というわけではありませんが、少なくとも年収1,500万円以上の層が多数を占めていると推察されます。
i8は、超高所得者の「ご褒美」的な位置づけの乗り物だったのかもしれません。
BMW i8の維持費から見る必要年収
BMW i8の購入費用だけでなく、維持費の面からも、必要とされる年収の高さがうかがえます。
自動車の維持費は、一般に車両本体価格の5%から10%程度と言われています。
仮に、i8の車両本体価格を2,000万円とした場合、年間100万円から200万円の維持費が必要になります。
この維持費には、燃料代、車検代、税金、保険料などが含まれます。
さらに、i8の場合は、高額なバッテリー交換費用や、CFRP製ボディパーツの修理費など、特有の出費もあり得ます。
これらを合わせると、トータルの維持費は年間200万円を超える可能性もあるでしょう。
仮に維持費を年間200万円、ローンの返済額を月々50万円とすると、年間の支出は800万円に達します。
この支出を、手取り収入の20%程度に抑えるためには、最低でも年収4,000万円が必要になるという試算もあります。
つまり、i8を無理なく維持するには、車両本体価格の2倍に相当する年収が求められることになるのです。
BMW i8のデメリットと注意点
BMW i8は、革新的なデザインと先進技術を備えた魅力的なスポーツカーである一方、いくつかのデメリットや注意点も指摘されています。
その一つが、後部座席の狭さです。
i8は、あくまでも2人乗りのスポーツカーであり、後部座席は非常に狭く、ほとんど実用的ではありません。
また、ドアの開閉にも注意が必要です。
i8のドアは、いわゆるバタフライドアを採用しており、開くときに大きなスペースを要します。
狭い駐車場などでは、ドアが全開できないケースもあるでしょう。
加えて、ドア自体も重量があるため、女性には開閉が難しいとの声もあります。
さらに、i8のトランクスペースも決して広くはありません。
ゴルフバッグ1つがやっと収まる程度なので、長期の旅行には不向きだと言えます。
また、車高が低いことから、縁石などに擦ってしまう可能性もあります。
走行時は、路面の凹凸にも細心の注意を払う必要がありそうです。
BMW i8の魅力と所有する価値
これまで、BMW i8のデメリットについて述べてきましたが、それでもなお多くの人を魅了してやまないのがi8の魅力です。
その第一は、やはり誰もが振り返るほどの先進的なデザインでしょう。
ドアの開閉時に現れるCFRP製のサイドフレームは、まさに未来的であり、所有する喜びを感じさせてくれます。
また、PHV車ならではの特性も、i8の大きな魅力の一つです。
EV走行モードがあるため、早朝など周囲への騒音が気になるシーンでも、静かに出発することができます。
実燃費は15km/Lを超えるとの報告もあり、スポーツカーとは思えない経済性の高さも魅力だと言えるでしょう。
加えて、i8は意外にも実用的な一面を持っています。
後部座席こそ狭いものの、2人乗車であれば長距離ドライブも難しくありません。
燃料満タンとフル充電での航続可能距離は500kmを超えるため、1日の行動範囲は十分でしょう。
また、道路の凹凸に細心の注意は必要ですが、超低床というわけでもないので、街乗りで大きな支障はないはずです。
年収1000万円でBMW i8は買えるのか
ここまで、BMW i8の新車価格と、それに見合う年収の目安について述べてきました。
では、果たして年収1,000万円程度でi8は購入できるのでしょうか。
結論から言えば、新車購入は難しいと考えられます。
前述の通り、新車のi8を無理なく購入・維持するには、最低でも年収3,000万円以上が望ましいとされているからです。
仮に頭金を1,000万円用意できたとしても、ローン返済と維持費を考えれば、月々の支出は20万円を下ることは難しいでしょう。
しかし、中古車であれば話は別です。
現在、i8の中古車相場は700万円台から1,000万円前後まで下がっています。
年収1,000万円であれば、頭金300万円、ローン返済月々7万円程度の支払いが可能です。
無理のない資金計画であれば、中古のi8オーナーになることは十分可能だと言えるでしょう。
ただし、その場合でも、高額な修理費に備える必要があります。
特に、バッテリー交換費用は、保証期間後であれば自費負担になる可能性が高いでしょう。
仮に700万円もの交換費用がかかるとなれば、車両本体価格と同等以上の出費を迫られることになります。
また、BMW i8は限定的な販売台数であったため、専門的な整備ができる販売店が少ないという問題もあります。
購入後のメンテナンスを考えると、BMW正規ディーラーでの中古車購入が無難だと言えるでしょう。
i8購入を年収1,000万円で検討するのであれば、このようなランニングコストも含めたトータルの維持費を慎重に見積もる必要があります。
初期費用だけでなく、中長期的な支出を想定した上で、無理のない資金計画を立てることが肝要だと言えるでしょう。
改めて、BMW i8を手に入れるのに必要な年収について振り返ってみると、新車購入には年収3,000万円以上が推奨され、年収1,000万円程度では現実的では無かったことが分かります。
一方で、現在は中古車市場において、新車価格の半値以下となる700万円台から1,000万円前後での購入が可能になっています。
これにより、年収1,000万円程度でもi8オーナーになるチャンスが広がったと言えるでしょう。
ただし、維持費や修理費の高額さを考えれば、安易な購入は禁物です。
特に、バッテリー交換費用のリスクは小さくありません。
購入後の支出を十分見据えた上で、ランニングコストとのバランスを慎重に判断する必要があります。
以上、BMW i8オーナーに求められる年収について考察してきました。
新車購入には3,000万円以上の年収が望ましいものの、いまや中古車であれば1,000万円程度の年収でもオーナーになれる時代と言えるでしょう。
とはいえ、高額な維持費や修理費のリスクは避けられません。
i8購入を検討する際は、目先の車両本体価格だけでなく、中長期的な維持費のシミュレーションが欠かせません。
その上で、無理のない資金計画が立てられるのであれば、i8は十分に選択肢に入るはずです。
革新的なデザインと先進技術を備えたi8は、きっとあなたのカーライフに新たな喜びをもたらしてくれることでしょう。
まとめ:BMW I8購入の現実と中古車の魅力と注意点について
- 新車購入には年収3,000万円以上が望ましい
- 中古車は700万円台から1,000万円前後で取引
- バッテリー交換費用は約700万円と高額
- 年間維持費は200万円を超える可能性あり
- 中古車購入時はバッテリー状態の確認が重要
- CFRP製ボディパーツの修理は困難
- 専門知識を持つ整備士が少ない
- 後部座席は非常に狭く実用的ではない
- バタフライドアの開閉に注意が必要
- トランクスペースは限られている
- 先進的なデザインと静粛性が魅力
- 年収1,000万円でも中古車購入は可能